2013年2月14日木曜日

MIGLIORE+SERVETTO


今日は、ミラノで通っているスタジオのお仕事を紹介します。


“建築事務所”と聞くと、建物を建てるイメージがありますが、
それだけではなくて美術館、店舗のデザイン…多種に渡ります。
MIGLIORE+SERVETTO

スタジオの中で、仕事に合わせてグループが結成されます。
同時期に複数の仕事を手がけられているため、
所長の二人はいつも忙しそう。
それでも、冗談や笑いが絶えない素敵なスタジオです。

建築学科でも空間デザイン専攻でもない私ですが、
卒業後、イラストレーターとフォトショップを使ってボタンなどの
資材をデザインしていました。
ということで、スタジオではこれらでできる仕事を担当しています。




現在、ブラジルで開催されている
“GIUGIARO, 45 ANOS DE DESIGN ITALIANO”
イタリア人プロダクトデザイナー、
ジョルジェット・ジウジアーロの作品を紹介する展覧会です。
このスタジオが展覧会全体のデザインを手がけられたのですが、
キャプションに使用される各プロダクトのアイコンや説明パネルに
描かれるイメージの画像を描かせて頂きました。

ブラジルへは行けませんが、
搬入後やオープニングパーティーの写真がメールにて送られてきます。 
スタジオの一人が「写真が届いた!」と言うと、
スタジオのみんながワーッとそこに集まって写真を鑑賞します。
自分の手がけたものが展覧会の一部になっていることを知る、
とても嬉しい瞬間です。

私が描いたアイコンはシールとして印刷され、会場に貼られています。 
「ゆうかが手がけた仕事だから、試作品のシールの一つをあげるよ。」
とクリスティーナがくれたGIUGIAROシール。
大切に、手帳に貼ることにしました。 

「ボタンのデザイナーなのに、何で建築事務所に通うの?」
そう聞かれることも多くあるし、私自身もずっと…不安でした。
でも、異業種の世界に飛び込めたからこそ、新しい視点や、
感覚が手に入ったように思っています。

そして何よりも、言葉もろくに分からず、トンチンカンなイタリア語しか
話すことのできない私に、 明るく話しかけてくれて、
そして仕事を任せてくれる、このスタジオのみんなと一緒に過ごせていることが
今の私にとって貴重な時間だと思っています。





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