2011年12月18日日曜日

青木淳さん「原っぱと遊園地2」


遡ること11月。

青森県に二つの美術館を見に行ってきました。
一つは青森県立美術館。もう一つは十和田市現代美術館。


青森県立美術館は、青木淳さんの建築。

青森へ旅立つ前の週、林央子さん×青木さんの対談がDesign Tideで開催され、
央子さんのご厚意で最前列(!)で聞かせて頂きました。(ありがとうございました。)

世の中のすべてのものに、デザイナーや作者や制作者がいます。
その人たちは、そのものが出来上がるまで
調べて、考えて、検討して…ものすごい長い経緯があるのですね。
一部だけであっても、
建築家の方の話を聞けた後、建築を見ることをできたことを嬉しく思います。


その後、央子さんに青木さんの著書「原っぱと遊園地2」を貸して頂き、
その中にとても印象的なことばがいくつかあったので、そのうちの一つをここに残させて頂こうと思います。


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大切なのは、一見、梃子でも動かないようなこの現実世界が、実は、そう見えるほどには盤石ではないんだ、と感じられるその瞬間である。現実の堅固さに窒息し、押しつぶされそうになっているなかで「なんだ、そのすぐ裏には別の世界があるんじゃないか」と救われる瞬間、いわば現実世界が相対化される瞬間をもつこと。

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他者に気づかされ、かつ、それを他者へも発信できる、そんな仕事をして生きていたいです。




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